2012年12月14日

くどいようですが、直箸のリスクその2

取り分け箸の習慣は、可能であれば、できるだけ長く続けられた方がいいですよ〜という記事を「虫歯予防」と「食物アレルギー発症予防」という二つの観点から記事を書かせていただきましたが、実はもう一つ別の観点から、そうした方がいいよという記事を書かせていただきます。
それは何か?
「母子感染予防」です。
何の母子感染予防かと申しますと、サイトメガロウィルスです。
あまり聞き慣れないウィルスですが、これはトキソプラズマとともに、現時点では予防のためのワクチンは無く、確たる治療法も無い感染症です。
実は、妊婦さんの30%はサイトメガロウィルスの抗体を持っておらず、妊娠して初感染すると、おなかの赤ちゃんの40%に感染してしまうと言われています。
勿論、おなかの赤ちゃんが感染したからといって、必ずサイトメガロウィルス症の発症するわけではありません。
しかし、生まれた時は何の症状もみられなかったのに、赤ちゃんの成長と共に、脳や肺や聴力などに障害があることが顕在化してくることもあるそうです。
感染経路は、乳幼児(おなかの赤ちゃんの兄姉ですな)が何処かで感染することから始まります。
症状は軽く、主に風邪症状で重症化することはありません。(なので、気がつきにくい。)
サイトメガロウィルスは、感染した乳幼児のおしっこや唾液といった体液に含まれるため、感染のタイミングはおむつ交換の後や食器の共用等の際だそうです。
サイトメガロウィルスの潜伏期間は20〜60日とかなり幅があります。

感染経路を断つことがサイトメガロウィルスの最大の防御策なので、妊娠の可能性があるor妊娠中のお母さんは、おむつ交換の後の手洗いは念入りに行うことと、乳幼児の飲食し残したものを口にしない・直箸を含む食器の共用を避けることに注意を払ってくださいね。

追記:まず、サイトメガロウィルスの抗体価は、妊婦さんであれば産婦人科のドクターにお願いして妊娠初期の血液検査項目に加えてもらうようお願いするのがスジですが、万一「必要ない。」と一蹴されたor拒否られた場合は、お近くの開業医さんに事情を話し、お願いして調べてもらうのも一手です。(内科でも受けていただける筈です。)
また、文献によっては、お母さんに抗体があっても再感染することもあるという報告も掲載されています。
但し、一人目さんの妊娠時、お母さんが感染し、おなかの赤ちゃんも感染し、出生後重症だったとしても、二人目以降は、症状が出なかったというケースもあり、既感染による母体の免疫獲得は、症状緩和に役立つと考えられているそうです。
posted by SOLANIN at 00:00| Comment(12) | 母子感染 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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